HHKB Professional2, BT, Type-Sの3種とパームレスト2種を買って比較してみた
2018/08/11
HHKBを初めて購入したのは2018年2月1日でした。それから半年して気づいたらHHKBを3台持ちするようになっていました。現在はそれぞれ会社用、自宅用、MacBook Proと一緒に携帯して使う用に使い分けています。据え置きの会社用、自宅用にはパームレストを合わせて運用しています。
今回はこれまでに買ったHHKB Professional2、HHKB Professional2 Type-S、HHKB Professional BTの3種を性能や使い勝手などの面で比較してみたいと思います。また、バード電子のパームレストWP-HHK2CとWP-HHK2WNの2種類も比較レビューしてみました。
そもそもHHKBとは?
HHKBとはPFU製のHappy Hacking Keyboardの略称です。東プレ製のRealforceと並び、高級キーボードとして多くの方に愛用されています。
省スペース
HHKBの変態配列ともいわれる特殊な配列により、手のひら2つ分に収まるサイズのコンパクトなキーボードです。ファンクションキーが数字キーと一緒になっていたり、テンキーレスなのはもちろんのこと、矢印キーなども他のキーと同居する形になっています。
静電容量無接点式
静電容量で押下を検知するため、スイッチ方式のキーボードと異なり完全に押し切らなくてもキーが反応します。脱力して打鍵しても押し損じがなく、ストレスフリーです。
UNIX配列
Aキーの横にControlキーがあるUNIX配列です。MacBookを使っている方やLinuxユーザーの方にはとても馴染みやすい配列になっていると思います。
HHKB 3種比較
まずは3種のキーボードから比較していきましょう。それぞれJP配列、US配列のラインナップがありますが、私が所持しているのはいずれもUS配列ですので、下記比較はUS配列に限定します。
カラーバリエーションと価格と特徴を比較してみます。 特徴は私がそれぞれの製品の特長を簡潔にまとめてみました。 (価格は2018年8月11日現在のAmazonのPFU公式ストアの価格より引用)
項目 | HHKB Professional2 | HHKB Professional2 Type-S | HHKB Professional BT |
---|---|---|---|
色 | 白/墨 | 白 | 墨 |
価格 | 19,398円 | 29,700円 | 29,700円 |
PCとの接続 | USB Type-A (2.0/1.1) | USB Type-A (2.0/1.1) | Bluetooth V3.0 Class2 |
USBポート | Type-A 2個 | Type-A 2個 | なし |
特徴 | スタンダードモデル | 静音モデル | Bluetooth無線接続モデル |
色はProfessional2は白と墨、Professional BTは墨のみ、Professional2 Type-Sは白のみとなっています。Type-S、BTモデルは付加価値がある分、無印よりも1万円高くなっています。
上から順にHHKB Professional2 Type-S、HHKB Professional BT、HHKB Professional2です。基本的に形状に違いはほとんどありません。大きさもキー配列も同じです。
形状に違いがあるとすればBTモデルの前面に電池を入れる構造があるくらいです。
HHKB Professional2
HHKBの中で最もスタンダードなモデルです。価格は3つの中で一番お手頃価格になっています。打鍵感はしっかりしていて、タイピングしている感を味わいながら入力作業ができます。PCとはキーボード前面からUSB Type Aの 1.0/2.0ケーブルで接続します。さらにUSBポートが2つあり、それぞれ100mAまで給電可能です。USBメモリを手元で手軽に使えたりして便利ですね。
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1分間の文章入力
キータイプ時の音はコトコトとした音です。音量は少し大きいかもしれませんが、音色が上品なのでそこまで不快ではない感じだと思います。音フェチ界隈では結構好まているとか。
各キーの入力音比較
アルファベットキーと、それ以外の形状が違うキーでは少しずつ音が違います。キーが大きい分スペースキーは若干音が大き目の印象です。個人的にはエンターキーの音がコトコト感が強く好みです。
HHKB Professional2 Type-S
HHKBの静音モデルです。USB周りの仕様はProfessional2と同じです。打鍵感 は他の2つのモデルと比較して少し軽やかな印象。Professional2を触っていると少し物足りない気持ちになるかもしれません。キーの感触に若干ザラザラ感がありますが、エイジング効果でしょうか、使っていくうちに気にならなくなります。
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1分間の文章入力
さすが静音タイプ、入力音の高周波が抑えられていてより穏やかな音になっています。また、他のモデルで感じられるキーに触れた時のカチャカチャ音がなくなっています。
各キーの入力音比較
音は全体的にサクサクとした音色です。カチャカチャとした音がしない分、高速で入力しても耳障りになりません。
HHKB Professional BT
HHKBのBluetooth無線接続モデルです。USBケーブルでPCとつなぐ必要がなく、机の上がすっきりします。また、PCだけでなくBluetooth接できるAndroidやiOS端末などの携帯端末とも接続できます。外出先でもキーボードのクオリティは保ちたいというノマドワーカーにはお勧めですね。打鍵感やタイプ音はHHKB Professional2とほぼ同じだと思います。
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尊師スタイル
尊師スタイルとはノートPCの上にHHKBを置いて使うことを言います。どんな感じに使うかを下記に示してみます。
尊師スタイルで使うなら断然BTがおすすめです。なぜかというとPCにもよりますが有線接続のタイプだとHHKB前面に接続されたケーブルがディスプレイに引っかかってうまく配置できないことがあるためです。下記はMacBook Pro 2015 Earlyモデルで検証してみたものです。また、ケーブル接続が不要なため、持ち運んで使う場合サッと出してすぐに使える良さもあります。
なんかケーブルにもよくなさそうな曲がり方をしている。
BTモデルだとすっきりおさまりました。
尊師スタイルのセッティング風景を動画にしてみました。
1分間の文章入力
入力音はProfessional2とほとんど変わりありません。若干高い音の成分が強い気がしますが、Professional2の方が使い込まれているため、比較的音がまろやかになったのではと思います。
各キーの入力音比較
こちらも同上です。
パームレスト2種比較
続いてパームレスト2種の比較です。今回私が購入したのはいずれもバード電子のパームレストで同一ベンダー内製品の比較です。他にもFILCOのパームレストも人気が高いですが、バード電子のパームレストはPFUダイレクトで公式に売り出されているというお墨付きがあるためこちらを購入しました。
同梱品
高さを合わせ、滑りを防止するためのゴム脚がどちらの製品にも同梱されます。ゴム脚は厚めものと薄めものの2種類が同梱されています。下の写真は高いほうのゴム脚をつけた写真です。なお、1枚目の写真に写っている4つのゴム脚は薄い方です。厚めの方をつけるとパームレストとHHKBの高さがちょうど同じくらいになります。
クリアオイル仕上げ WP-HHK2C
木そのものの色や手触りを求める方はこちらのパームレストが良いかと思います。現役で活躍中ですが、個人的には角が若干ざらついたり、木目の摩擦抵抗が強いのが気になっています。
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ウォールナッツオイル仕上げ WP-HHK2WN
クリアオイル仕上げに対してダークな色味です。 手触りはニスを塗ったような滑らかさが特徴です。 どこを触ってもすべすべしていて触り心地が良いので個人的にはこちらのほうが好みです。
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タイピング動画
パームレストを使ってタイピングするとどんな感じになるか、それぞれのHHKBと組み合わせて使ってみました。
HHKB Professional2 × パームレスト
HHKB Professional2 Type-S × パームレスト
HHKB Professional BT × パームレスト
まとめ
HHKB3種およびパームレスト2種をレビューしてみました。 どれも一長一短特色があるので、ニーズと利用シーンに応じて使い分けるのが良いと思います。 それでは良いHHKBライフを!
HHKBの使い分け
- 「HHKB Professional2: 価格を抑えて、入力心地を特に重視する人向け。接続はUSB接続が良い場合。」
- 「HHKB Professional2 Type-SS: 軽やかなタッチのキーボードを求めている人向け。会社などあまり大きな音を立ててタイピングしたくない場合。」
- 「HHKB Professional BT: 机の上をケーブルでごちゃごちゃさせたくない人向け。携帯端末とペアリングしたりノートPCと連携して使いたい場合。」
といったかんじでしょうか。
パームレストの使い分け
パームレストは完全に色と手触りの好みに依存すると思います。